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カピバラ と カピバラさん の仁義なき戦い:Google先生に聞いてみる

調べてみた

学部生時代に、指導教官から、文章を書くときにその言葉が一般的に使われているかどうかを調べるにはGoogle先生に聞けば良いとを教わりました。
指導教官との校正のやり取りでは、Google先生による多数決の支持が根拠になっていたので、すっかりそのやり方が定着してしまっています。しかしそもそも、この方法で”一般的に言われている言葉”の根拠になりえるのでしょうか?

『一般的にはそんな言い方はしない』→『Googleで調べたら2,850,000 件』→『Googleが基準w』 - Togetterまとめ

謎の果実・アボガド - Togetterまとめ


やはり、Google先生の支持でそれが一般的に言われているかどうかということには賛否両論あるようです*1
一方で、ある程度市民権を得ている誤用であっても、Google先生は騙せないところも面白いですね。

カピバラ vs カピパラ

誤用の比較ということで、よく言い間違われる言葉の1つであるみんな大好きカピバラとカピパラについて比較してみました。
ちなみに、検索条件はダブルクォーテーションで括っただけなので、中間一致で別の言葉を拾っている可能性は排除していません。雑だな!

"カピバラ" 約 5,190,000 件
"カピパラ" 約 393,000 件

さすがGoogle先生、カピパラごときには揺るがないようです。


カピバラカピバラさん の仁義なき戦い

ところで、私はカピバラが好きです。カピバラさんも好きですが、やはりカピバラにはかないません。

ここにおけるカピバラさんとはTRYWORKSによるキャラクターの商標です。リラックマやその他のキャラクターのような知名度はありませんが、それなりに目にされたことはあるのではないでしょうか。最近、地方限定のストラップの陳列棚がチョッパーやなめこに占領されて悲しいです。
これに対し、カピバラというのは、南アメリカ東部アマゾン川流域を中心とした温暖な水辺に生息する世界最大のげっ歯類の名前です。つまり世界一大きなねずみです。ゆず風呂につかるカピバラで一躍ブームになり、近年動物園での飼育数も増えているように感じます。

カピバラさんのヒットによりカピバラの知名度が高まったのは事実です。というより、カピバラさんは知っていてもげっ歯類のカピバラを見たことがない人も多いでしょう。
そこで、今現在においてカピバラさんとカピバラはどちらの方が”一般的”なのかGoogle先生に聞いてみました*2


結果


じゃじゃーん!

"カピバラ" -"カピバラさん"*3 約 2,810,000 件
"カピバラさん" 約 2,410,000 件


き、僅差ですが!僅差ですがカピバラの勝利です!
良かった!!



ちなみに事の発端は、文章で「念願叶って」と書いたところを校正で「念願”が”叶って」と修正されたことでした。
文章の語感からも「念願叶って」と使いたかったのですが、助詞を抜いたおかしな言い方かな?と思いGoogle先生で検索することに*4。しかし、そもそもGoogle先生で検索することは方法として根拠となりうるのか?と考えて少し調べてみたのでした。
もちろん「(誤用であっても)大多数に使われているか」ということと「雑誌に載せるような文章として記述して良いか」は別の問題ですし、おそらく文章の体裁として「念願叶って」というフランクな言い方が不適切ではという意味で修正されたのだと思います。

論文に使用できるかは別としても、Google先生の検索結果は面白いですね。
しかし実在動物(三次元)としては完全にキャラクター(二次元)に食われてますねカピバラカピバラかわいいんですよカピバラ

*1:どちらも批判的な応答ですが

*2:これほど雑な検証もありませんが、お遊びということで

*3:単純にカピバラの検索結果からカピバラさんを除きました

*4:"念願叶って"は約 6,730,000 件、"念願が叶って"は約 420,000 件 でした。