図書館員・図書館情報学研究者が知っていると得しそうなツール・DB一覧~「実験医学増刊」"今日から使える!データベース・ウェブツール 達人になるための実践ガイド100"より

実験医学増刊:今日から使える!データベース・ウェブツール 達人になるための実践ガイド100


今月の実験医学の増刊で、ライフサイエンス系データベース・ウェブツールの一覧として、遺伝子や化合物に関するデータベース、アプリなどをまとめていました。
面白そうだったので、取り上げられていたデータベース・ウェブツールから図書館員や図書館系研究者が知っていると得しそうなものをピックアップしてみました。文献データベースだけではなく、データベースのデータベースや専門分野の略語などのデータベースも重宝するものです*1。皆様はいくつご存知でしょうか?
  
ちなみに、我らがCiNiiの項を執筆されたのはなんと岡部晋典さんでした!びっくり。まさか医学系の購読誌でお名前を拝見することになるとは思いませんでした。笑
  
文献データベースに医中誌がないのは有料だから仕方がないのかもしれませんが、医薬品に関する無料の文献データベースであるiyakuSearchが拾っていただけなかったのは残念です…知名度低いもんね…。
  

第1章 データベースを探す/情報を探す

1. 統合TV*2


生命科学分野の有用なデータベース(DB)やウェブツールの活用法を動画で紹介するウェブサイト
   

3. Integbio


   

4. J-GLOBAL


  

5. 生命科学データベース横断検索

散在する生命科学分野のデータベースを、特許や文献情報とあわせて一括して検索できるサービス
  

6. Sagace

遺伝子発現量やプロテオミクスなどの生命科学データや、疾患モデルマウスや培養細胞などの生物資源を国内のデータベースから検索する横断検索サービス
  
   

第8章 文献を調べる/整理する

1. PubMed, PMC

  

2. Google Scholar

Googleの提供する検索サービスの1つで、主に学術用途での検索を対象としており、論文、学術誌、出版物などから検索を行う。 普通の検索とは異なり、ネット上に散らばっている同一論文をまとめて表示することが可能

  

3. CiNii

いわずもがな、国立情報学研究所(NII)が提供する論文や図書・雑誌などの学術情報が検索できるデータベースサービス

  

4. Mendeley, EndNote Web



  

5. 新着論文レビュー領域融合レビュー

新着論文レビューは日本人著者による論文がNature, Science,Cellなどに代表されるトップジャーナルに掲載された際、その論文の著者自身の執筆による日本語のレビューを無料で公開しています。また、領域融合レビューは生命科学において注目される分野・学問領域について、第一線の研究者に専門分野の異なる生命科学研究者に向けて執筆された日本語によるレビューを無料で公開しています
  

第9章 研究を効率化するウェブツール/情報源

1. ライフサイエンス辞書

生命科学の学問領域で使われる専門用語などのオンライン辞書
  

2. Allie


生命科学分野において利用されている略語とその展開形を検索するサービス
  

3. inMeXes


PubMed/MEDLINEに含まれるタイトルとアブストラクトに頻出する英語表現を検索し、英語表現の用例や関連情報を取得できる検索サービス  
    

4. Googleドライブを活用した共同論文執筆


  

5. difff《デユフフ》

テキストの差分を比較できるオンラインツール
  

6. Wolfram Alpha


事実についての質問に対して、構造化されたデータを使って計算し、直接答えを返すオンラインサービス
  

7. Cytoscape


生物学上のパスウェイや分子間相互作用ネットワークを可視化&解析できるフリーソフト。ネットワーク分析に使える
  

8. OpenRefine


データの整形や変換、解析をすることができるフリーソフト
  

12. TogoDB

CSV/TSV形式のデータがあれば、誰でも簡単にデータベースが構築できるWeb データベース構築システム
  

13. Togo picture Gallery

誰でも自由に閲覧・利用できるように無料で公開しているライフサイエンス分野のイラスト集
  

14. Slideshare


いわずもがななスライド共有サイト
  

16. JREC-IN Portal and Beyond

研究者・研究支援者・技術者等の研究人材のキャリア形成・能力開発を支援するポータルサイト
  

17. UMIN FIND

これから応募できる研究助成の一覧
  

18. UMIN学会情報

生命科学分野に関する学術団体・学術集会を検索できるデータベース
  
   

おまけ

無料で使えるライフサイエンス系データベースということで、せっかくなのでJAPICのデータベースもご紹介します。
(良くない意味で)知る人ぞ知るデータベースになっていますが、図書館はもちろん他分野の方や普段の生活にも役立つ良いデータベースですので、ぜひこの機会にお知りおきください。

iyakuSearch

JAPICのデータベースの窓口。ここから複数のデータベースにアクセスできます。追加情報が有料のデータベースもありますが、基本的に全て無料で利用可能です。
  

医薬文献・学会演題情報

医薬文献は1983年以降約45万件を、学会演題は1993年以降約101万件を収載した日本の医薬品の有効性や安全性に関する文献情報データベースです。
   

医療用医薬品添付文書情報・一般用医薬品添付文書情報

医療用医薬品約20,000品目、一般用医薬品約11,000品目を収載した医療用・一般用医薬品添付文書情報で、医薬品名などから検索でき、無料でPDFをダウンロードできます。
  

学会開催情報

1996年以降の医学・薬学分野に関する学術集会の開催情報を収載。今後開催される学術集会情報を検索できるほか、抄録集・プログラムを入手している学術集会の一部は附属図書館を通じて複写可能です
   
   

出典

実験医学 増刊. 2014, Vol.32, No.20.
特集「今日から使える!データベース・ウェブツール 達人になるための実践ガイド100」

目次(PDF)
第Ⅰ部 生命科学データベース、プロジェクトの動向
第Ⅱ部 今日から使えるデータベース・ウェブツール
第1章 データベースを探す/情報を探す
第2章 ゲノム/遺伝子/塩基配列を調べる
第3章 タンパク質を調べる
第4章 遺伝子発現の解析
第5章 化合物を調べる
第6章 バイオリソースを調べる
第7章 NGS解析に役立つデータベース・ウェブツール
第8章 文献を調べる/整理する
第9章 研究を効率化するウェブツール/情報源

  

*1:ライフサイエンス辞書やAllieはINFOSTAのOUGライフサイエンス分科会で教えていただきました。INFOSTAの検索技術者検定(旧:情報検索能力試験)の試験勉強になる…かもしれません。

*2:書籍の目次で「総合TV」と誤植になっていました