平成26年科学技術研究調査結果が公表~企業研究費の第3位は医薬品

科学技術研究調査 調査の結果

   
平成25年の研究費の総額を研究主体別にみると、総額18兆1,336億円のうち、企業が12兆6,920億円と最も多く、ここ10年約70%前後を維持しています。
なお、前年度比で約4.3%の増加。
大学等が3兆6,997億円と約20%となっており、これは10年間で微増しているようです。
  
図書館業務で他機関に文献複写依頼を行っていると、企業(財団法人含む)はお断りされてしまうことが多いです*1
理由の1つとして、営利性などで31条に適するものと捉えられないことがあります。
しかし31条では研究の主体は言及されていませんし、国の研究費全体でみると企業の研究が約7割と大多数を占めています。
それなのに、企業だから、営利だからと一律でお断りされてしまうときは少し残念です*2
  
また、平成25年の研究費を産業分類別にみると、88.7%を占める製造業のうち、「輸送用機械器具製造業」(2兆4,972億円, 19.7%)、「情報通信機械器具製造業」(1兆6,708億円, 13.2%)に次いで、「医薬品製造」が1兆4,371 億円で11.3%を占め、第3位となっています。
なお、売上高に対する研究費の比率では、製造業の中では医薬品が最も高く11.7%となっていますが、全体でみると学術研究やサービス業がより高く、大学等が含まれる「学術・開発研究機関」では78.8%にもなります。
図書館的には出版産業の衰退を示すような「印刷・同関連業」の研究費が 前年比17.5%減というのも注目のところ。
  
一般的によく知られていることですが、医薬品産業は研究開発にかかるお金も時間も膨大であり、製造と研究が密接に結び付いた産業だと思います。研究が盛んになると、自ずと学術情報流通が担う役割も大きくなってくるわけで、あまり注目されませんが、企業も含めた学術情報流通というのもの大事だなと思うのです。

*1:もちろん快く引き受けてくださる図書館もあります

*2:産学連携だとか言い出すと、もっと複雑になりますね